7月11日ツール・ド・フランス結果
【ツール速報】第12ステージは集団ゴールスプリントでキッテルが区間3勝目
http://www.cyclesports.jp/depot/img/depotDetail013398.jpeg第100回ツール・ド・フランスは、7月11日にフジェールからツールまでの218kmで第12ステージを競い、ドイツのマルセル・キッテル(アルゴス・シマノ)が集団ゴールスプリントを制し、今大会3勝目を上げた。2位は英国チャンピオンのマーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)、3位はマイヨ・ベールのペーテル・サガン(キャノンデール)だった。マイヨ・ジョーヌは英国のクリストファー・フルーム(スカイ)が守った。
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第12ステージは182選手がスタート。3.5kmでフランチェスコ・ガバッツィ(アスタナ)が集団からアタックし、マヌエーレ・モーリ(ランプレ・メリダ)、アントニー・ドラプラス(ソジャスン)、ロマン・シカール(エウスカルテル・エウスカディ)、フアンアントニオ・フレチャ(バカンソレイユ・DCM)が合流してこの日の逃げを形成した。42.5km地点で5人は最大9分差を付けたが、スプリンターを擁するチームは逃げ切りを許さなかった。166km地点の中間スプリント地点で、逃げと集団との差は2分半を切っていた。集団の先頭ではマイヨ・ベール争いのスプリントが競われ、カヴェンディッシュが6位通過で10ポイントを獲得した。ゴールが間近になり、逃げる選手は1人また1人と集団に吸収され、最後まで逃げ続けていたフレチャも残り6.1kmでこの日の仕事を終えた。
ゴールスプリントに備え、集団の先頭はオリカ・グリーンエッジが引いていたが、ロータリーで先頭を引いていたスベン・タフトが転倒。このときは、幸い大事故には至らなかった。しかしゴール手前残り2.5kmでは、オメガファルマ・クイックステップとアルゴス・シマノの列車が先頭争いを繰り広げるすぐ後ろでロット・ベリソルを中心とした大落車が発生。ロット・ベリソルはグレッグ・ヘンダーソン、マルセル・ジーベルク、ユルフン・ルーランツが巻き込まれてしまった。アンドレ・グライペルは落車しなかったものの、これで足止めをくらい、ゴールスプリントに加わることはできなかった。残り1kmで集団の先頭はアルゴス・シマノの列車が引いていたが、最後のカーブでヒールト・スティーフマンス(オメガファルマ・クイックステップ)が先頭に出て、カヴェンディッシュのスプリントを完璧に準備した。しかし、一昨日のゴールでの落車騒ぎで批難を浴びたことが影響したのか、カヴェンディッシュは仕上げのスプリントに集中できず、彼の後ろから飛び出したキッテルに、ゴールラインであっさり差されてしまった。
「まったく信じられないよ。夢を見ているような気分だ。ボクにとってもチーム全体にとっても、とてもとても特別だ。みんなはすごい仕事をしてくれた。今日は本当に落ち着いていて、誰もミスをしなかった。スプリントの準備はとてもよくて、ボクたちがとても団結していることをすごく誇りに思う。みんなと働くことが本当に楽しいよ」と、区間3勝目を上げたキッテルは喜びを語っている。