7月13日ツール・ド・フランス結果

http://www.cyclesports.jp/depot/detail.php?id=6941から引用

【ツール速報】第14ステージはトレンティンが逃げ切りで区間初優勝

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第100回ツール・ド・フランスは、7月13日にサンプールサン・シュル・シウールからリヨンまでの191kmで第14ステージを競い、イタリアのマッテーオ・トレンティン(オメガファルマ・クイックステップ)が、逃げグループのゴールスプリントを制してプロ初優勝となるツール区間初優勝を果たした。2位はミヒャエル・アルバズィーニ(オリカ・グリーンエッジ)、3位はアンドリュー・タランスキー(ガーミン・シャープ)だった。集団は7分17秒後にゴールし、英国のクリストファー・フルーム(スカイ)がマイヨ・ジョーヌを守った。

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トレンティンはこの日の序盤に形成された18人の逃げグループの1人だった。この逃げはスタートしてすぐにイェンス・フォイクトレディオシャック・レオパード)が集団からアタックし、ラルスイティン・バク(ロット・ベリソル)とブレル・カドリ(AG2R・ラモンディアル)が加わって逃げ出したのが始まりだった。42km地点であとから合流してきた選手が合流し、先頭は18人の逃げになった。彼らは94km地点の補給所ではメイン集団に2分15秒差をつけていた。集団からは、この日3つ目の丘でオランダチャンピオンのジョニー・ホーヘルラント(バカンソレイユ・DCM)とダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)がアタックして追撃を試みたが、逃げグループに追いつくことはできなかった。

ゴールまで残り15kmのカテゴリー4の丘をアルバズィーニが先頭で通過した後、逃げグループから地元フランスのジュリアン・シモン(ソジャスン)がアタック。残り9.5km地点にあった最後の丘で後続に25秒差を付けて独走を続けた。そのまま逃げ切れば、シモンはチームに初のツール区間優勝をもたらすだけでなく、フランスに100回記念大会で最初の区間優勝をもたらすことができたのだが、ゴールまで残り1kmのフラム・ルージュで、マルクス・ブルクハルト(BMC)とアルバズィーニを先頭に追ってきた後続に捕まってしまった。残り800メートルで、すでに区間1勝しているヤン・バークランツ(レディオシャック・レオパード)が早めに仕掛けたが成功せず、アルバズィーニが先頭に立った。しかし彼も後方から抜け出してきたトレンティンにゴール目前で抜かれてしまった。

100回記念大会でイタリアに初めて区間優勝をもたらした23歳のトレンティンは「ゴールでの戦略はなかった。第1のポイントは、チームカーに乗っていたダビデ・ブラマーティ監督と話し合い、ボクたちが昨日横風のなかでカヴェンディッシュの勝利をお膳立てするためにたくさんのエネルギーを使っていたから、あまりエネルギーを使わないようにすることだった。他の選手たちも、ボクが少ししか引かないのには理由があることをわかっていた。もうひとつのポイントは、上りでバンガルデレン、タランスキー、フォイクトのような選手たちと生き残ることだった。彼らはボクよりも上りが優れていた。もしもボクが彼らから10メートル遅れたら、それでおしまいだった。だから最後の2つの丘では生き延びたよ。最後はただみんなに付いていって、差を詰める必要がある時に詰めただけなのさ」と、この日のレースを振り返っている。ベルギーのオメガファルマ・クイックステップはこれで今大会区間4勝目となった。

100回記念大会のツールは、フランス革命記念日の7月14日に特別なステージを用意した。第15ステージはジボールをスタートし、プロヴァンスの巨人と呼ばれるモン・バントゥでゴールする。距離は242.5kmと長く、序盤にカテゴリー4の丘が3ヶ所、中盤にカテゴリー3の丘がある以外は平坦だが、ゴールまで残り20.8km地点からモン・バントゥ登坂がスタート。標高は1912メートルで、平均勾配は7.5%。フランス人選手が革命記念日に今年初の区間優勝を上げることができるのか、あるいは総合を争う選手たちの激しい闘いが繰り広げられるのか、楽しみだ。(Map:ASO)




■第14ステージ結果[7月13日/サンプールサン・シュル・シウール~リヨン/191km]

1 マッテーオ・トレンティン(オメガファルマ・クイックステップ/イタリア)4時間15分11秒

2 ミヒャエル・アルバズィーニ(オリカ・グリーンエッジ/スイス)

3 アンドリュー・タランスキー(ガーミン・シャープ/米国)

4 ホセホアキンロハス(モビスターチーム/スペイン)

5 エゴイツ・ガルシア(コフィディス/スペイン)

6 ラルスイティン・バク(ロット・ベリソル/デンマーク

7 シモン・ゲシュケ(アルゴスシマノ/ドイツ)

8 アルチュール・ビショー(FDJ.fr/フランス)

9 パベル・ブルット(カチューシャ/ロシア)

10 シリル・ゴチエ(ヨーロッパカー/フランス)

122 新城幸也(ヨーロッパカー/日本)+7分17秒

■第14ステージまでの総合成績

1 クリストファー・フルーム(スカイ/英国)55時間22分58秒

2 バウケ・モレマ(ベルキン/オランダ)+2分28秒

3 アルベルト・コンタドール(チームサクソ・ティンコフ/スペイン)+2分45秒

4 ロマン・クロイツィーゲル(チームサクソ・ティンコフ/チェコ)+2分48秒

5 ローレンス・テンダム(ベルキン/オランダ)+3分01秒

6 ヤコブ・フグルサング(アスタナ/デンマーク)+4分39秒

7 ミハウ・クウィアートコウスキー(オメガファルマ・クイックステップポーランド)+4分44秒

8 ナイロ・キンタナ(モビスターチーム/コロンビア)+5分18秒

9 ジャンクリストフ・ペロー(AG2R・ラモンディアル/フランス)+5分39秒

10 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ/スペイン)+5分48秒

85 新城幸也(ヨーロッパカー/日本)+1時間08分16秒

[各賞]

■ポイント賞:ペーテル・サガンキャノンデールスロバキア

■山岳賞:ピエール・ロラン(ヨーロッパカー/フランス)

■新人賞:ミハウ・クウィアートコウスキー(オメガファルマ・クイックステップポーランド

■チーム成績:チームサクソ・ティンコフ(デンマーク

翌日がついに魔の山モン・バントュのステージですか。楽しみです。