7月9日ツール・ド・フランス結果

http://www.cyclesports.jp/depot/detail.php?id=6921から引用

【ツール速報】第10ステージは落車で混乱した集団ゴールスプリントでキッテルが２勝目

第100回ツール・ド・フランスは最初の休養日を終えて２週目に入り、７月９日はサンジルダス・デ・ボワからサン・マロまでの197kmで平坦な第10ステージが競われた。この日の逃げは残り5kmで吸収され、最後は集団ゴールスプリントになったが、ゴール目前でマルセル・キッテル（アルゴス・シマノ）の列車だったトム・フィーレルス（アルゴス・シマノ）が、仕事を終えて下がろうとしたときにスプリント中のマーク・カヴェンディッシュ（オメガファルマ・クイックステップ）と接触して落車。混乱のなか、先頭ではキッテルがアンドレ・グライペル（ロット・ベリソル）をスプリント勝負で下し、第１ステージにつづいて今大会２勝目を上げた。フィーレルスの落車について、競技審判はカヴェンディッシュを処分しなかったため、彼は区間３位になった。マイヨ・ジョーヌは英国のクリストファー・フルーム（スカイ）が守った。

最初の休養日明けの第10ステージは182選手がスタート。舞台はフランス北西部に移り、ロワール・アトランティックから自転車レースが盛んなブルターニュ地方を走る。スタートして1.5kmでフアンホセ・オロス（エウスカルテル・エウスカディ）、ジュリアン・シモン（ソジャスン）、リューウェ・ウェストラ（バカンソレイユ・ＤＣＭ）、ルイスアンヘル・マテ（コフィディス）、ジェローム・クザン（ヨーロッパカー）がアタックし、この日の逃げグループを形成した。５人は32km地点で集団に最大で5分5秒差を付けたが、それ以上差が開くことはなかった。127.5km地点の中間スプリント地点でタイム差は2分25秒。メイン集団はグライペルが先頭で10ポイントを獲得し、ペーテル・サガン（キャノンデール）、カヴェンディッシュがつづいた。

この日の逃げは残り5kmですべて吸収され、集団の先頭はゴールスプリントのためにオメガファルマ・クイックステップ、チームアルゴスシマノ、ロット・ベリソルが激しい位置取り争いを繰り広げた。しかし、残り500メートルに入ってからフィーレルスが落車したため、すぐ後ろにいたサガンはスプリントに加わることができなかった。カヴェンディッシュも脚を止め、最後はキッテルとグライペルが車体を投げ出すスプリントを競い、キッテルに軍配が上がった。「今日はゴールにビッグスプリンターが全員揃っていたから、より満足できたと言えるね。今日、ボクたちが勝てたことを本当に誇りに思う。みんながそこにいて、ボクはグライペルを僅差で打ち負かせたからね」と、キッテルはこの日のゴールを振り返った。彼か第１ステージの集団ゴールスプリントで勝ったときは、主要なスプリンターたちはゴール手前4kmの落車で遅れてゴールスプリントにはいなかったためだった。「チームメートたちにはとても感謝しなければならない。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。フィーレルスが残り数100メートルでひどく落車したのはまったく残念だった。彼が問題なく、ボクたちがこれからのステージに集中できることを祈っているよ」

７月１０日は今年最初の個人タイムトライアルが、アブランシュからモン・サンミシェルまでの33kmで行われる。(Map:ASO)