都営三田、新宿線を増結へ 22年度目標に混雑緩和


東京都交通局は、都営地下鉄三田線新宿線の混雑緩和に向けて、2022年度を目標に車両の増結を進める。両路線の混雑率は朝のラッシュ時に150%を超えており、1編成当たりの車両数を増やすことで、輸送力をアップさせる。
都交通局によると、都営地下鉄全4路線の1日当たりの乗客数は、17年度に過去最高の275万人を記録した。沿線開発が進んだり、インバウンド(訪日外国人)が増えたりした影響などで、5年前(12年度)に比べると約16%増えた。とくに三田、新宿、大江戸の3路線は、混雑率が「肩が触れあう」とされる150%を超す。
 同局が策定した経営計画などによると、三田線は他の3路線より2~4両少ない1編成当たり6両で運転しているため、22年度から8両編成化を順次進める。8~10両編成で運行中の新宿線は、22年度までに全編成を10両にする。大江戸線については、3月のダイヤ改正で朝のラッシュ時などの運行本数を増やした。
 三田線の増結が始まるまで3年程度かかることについて、担当者は「駅のホームドアを8両編成に対応できるように改修したり、信号など電気設備の工事も必要になったりするため、一定の時間がかかる」と説明している。