新幹線320キロ化や快速エアポート連結増…JR北海道・中長期計画の内容明らかに


経営の立て直しを目指すJR北海道の中長期計画の内容が、HBCの取材で明らかになりました。
新幹線の最高速度の引き上げや、快速エアポートの連結を増やし、収支の改善を目指します。

JR北海道は、去年、国交省から監督命令を受け、来年度から5年間の中期経営計画と2031年度までの長期ビジョンの提出を求められています。
HBCの取材によると、計画では北海道新幹線の最高速度について「320キロ化への挑戦」を明記し、札幌~東京間を4時間半で結ぶことを目指します。
さらに、新千歳空港を結ぶ快速エアポートの連結をこれまでの6両から7両に増やすほか、札幌駅周辺の再開発や運賃の値上げ、業務の効率化で、合わせて200億円の収支改善を見込んでいます。
ただ、青函トンネル区間での新幹線と貨物列車の共用走行の解決やトンネルを維持する費用は依然、国頼みで、JR北海道が目指す2031年度の経営自立は不透明なままです。
一方、「単独では維持困難」とする宗谷線など8つの路線については、国と地元自治体にそれぞれ40億円の支援を求める方針ですが、中長期の経営計画には明記されません。


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