真岡鉄道のSL、東武鉄道が落札へ


芳賀地区広域行政事務組合が譲渡先を探していた真岡鉄道のSL「C11型」の一般競争入札が25日行われ、東武鉄道1社が入札した。他の入札事業者はなかったため、同社への譲渡が事実上決まった。同社の担当者は「(SL大樹(たいじゅ)の)1両体制での検査やトラブルに備えて、少しでも早く2両体制に移行するために落札した」と話している。
 「C11型」は真岡市が1996年に新潟県水原町(現阿賀野市)から譲り受け、98年からは「C12型」との2両体制で運行されてきた。一方、長年の運行による老朽化で、6年ごとに行う「全般検査」の費用がかさむようになり、2017年11月~18年5月の検査費用は約1億4500万円に上った。維持費の増加や乗客の減少が重なったことから2両体制での運行は困難と判断し、「C11型」の譲渡方針を固めていた。

東武鉄道が入札したSL「C11型」=昨年6月、真岡市内
東武鉄道が入札したSL「C11型」=昨年6月、真岡市内


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