SL列車「大樹」、8月10日から営業運転開始 東武鬼怒川線を1日3往復


新型特急「リバティ」との接続も検討

 東武鉄道は2017年1月18日(水)、日光・鬼怒川地区で運行するSL列車「大樹(たいじゅ)」の営業運転開始日が8月10日(木)に決定したと発表しました。
 2017年度は土休日を中心におよそ100日の運転を計画。東武鬼怒川線下今市鬼怒川温泉間12.4kmを1日3往復運転します。客車の座席定員は約200席。片道の所要時間は約35分です。運転時刻については、下今市で浅草駅を発着する新型特急「リバティ」などとの接続を検討しているといいます。
SL列車「大樹」の牽引(けんいん)機であるC11形207号機(写真出典:東武鉄道)。
 列車の編成は「SL+車掌車+客車3両+DL」です。SL(蒸気機関車)はJR北海道のC11形207号機が、車掌車はJR貨物の「ヨ8634」およびJR西日本の「ヨ8709」が、客車はJR四国の「スハフ14-1」「スハフ14-5」「オハフ15-1」「オハ14-1」「オロ12-5」「オロ12-10」が、DL(ディーゼル機関車)はJR東日本のDE10形1099号機がそれぞれ使用されます。
 蒸気機関車の借り受けと車掌車、客車の譲り受けは東武博物館が、ディーゼル機関車の譲り受けは東武鉄道が担当。また、下今市駅鬼怒川温泉駅に設置される、車両の方向を変える転車台も、JR西日本から譲り受けています。

列車名「大樹」に込められた意味は

 列車名「大樹」は、東武鉄道によると世界遺産日光の社寺」のひとつである日光東照宮(栃木県日光市)から連想される「将軍」の別称・尊称といわれており、また、自立式電波塔として世界一の高さを誇る東京スカイツリー(東京都墨田区)を想起させることから、沿線とともに力強く育ってほしいとの思いを込めているとのこと。
 ヘッドマークは、C11形蒸気機関車と同じ動輪みっつと、「大樹」の文字がデザインされています。
SL列車「大樹」が掲出するヘッドマークのイメージ(画像出典:東武鉄道)。
 SL列車「大樹」の料金や運転日、運転時刻などは決まり次第、別途発表される予定です。東武鉄道は「新型特急『リバティ』で現代の最新の車両技術を感じていただくとともに、昔ながらの蒸気を使って運転するSLにもご乗車いただくことで、おでかけいただくお客さまに『時空を超える』を提供していきます」としています。

【画像】下今市にはSL機関庫も新設される

新設される下今市SL機関庫のイメージ。SLの日常の点検などを行う(画像出典:東武鉄道)。
8月10日にSLが走るんですね。リバティ以外にも会津マウントエクスプレスやスカイツリートレイン、日光、きぬがわと接続をしてほしいです。
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