江別市の山田コレクションSL「C11 1」蒸気機関車が北海道外へ!東武鉄道に売却 2018年内に搬送予定



北海道江別市には古い蒸気機関車(SL)が大量に存在するという話があります。
その車両群をなんと個人で所有していたということで、所有者の名前をとって「山田コレクション」と呼ばれていました。
現在、車両群の所有は日本鉄道保存協会に移っており、山田コレクションの話題は日本鉄道保存協会総会にて時折状況が報告されています。
また、2017年10月には江別市文京台に置かれていた40トンCタンク機関車「102号機」(山田コレクションの一つ)が同市内の東野幌町へ保存場所を移動し、大いに話題になりました。

山田コレクション蒸気機関車「C11 1号」東武博物館

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引用元:日本鉄道保存協会2018年9月会報

日本鉄道保存協会2018年9月号会報にて、山田コレクションの話題が2つ報告されています。
まず、2017年10月に行われた「三菱工業芦別専用線のC1タンク102号機」の移送に関する報告で、その様子は当ブログでも記事にしました。

続いて、「C11 1号を東武博物館に譲渡」という記事があります。
以下にその部分の記事を引用します。

C11 1号を東武博物館に譲渡

「SL大樹」の運転で大人気の東武鉄道は、将来にわたる保存運転を通じた地域活性化と観光の促進を図ることで事業を推進しております。そこで、このたび当保存協会で静態保存中のC11 1号(江若鉄道→雄別炭礦鉄道→釧路開発埠頭)を東武博物館に売却いたしました。売却価格は約400万円。今後、2018年内に野幌車庫から運び出し、東武鉄道に搬送する予定です。
復原、整備は、東武鉄道の全力を上げて取り組む予定だそうです。引き続き当協会として協力をおこないたく思います。
なんと、山田コレクションの車両群が収めてある「野幌車庫」から「C11 1」を運び出し、東武鉄道に搬送する予定とのことです!
存在すら謎に包まれていた山田コレクションの蒸気機関車が外に出てくるというだけでも驚きですね。
 

「C11 1号」は青梅鉄道公園にある蒸気機関車とは別物

C11形の初号機といえば、「青梅鉄道公園(東京都青梅市)」にて静態保存されていますが、その車両とは別物です。
山田コレクションの蒸気機関車国鉄C11形の同形機ですが、江若鉄道が発注した1号機「ひえい」とのこと。
Wikipediaの説明では以下のようにあります。

国鉄C11形蒸気機関車 民間向けの同形機

江若鉄道
「ひえい」 – 1947年・日本車輌製造(製造番号1423) → 改番 C111 → 1957年譲渡・雄別鉄道(埠頭線)C111 → 1970年譲渡・釧路開発埠頭C111

江若鉄道 蒸気機関車

C11形C11 1・2
国鉄C11形の同形機。1947年自社発注の1号機は「ひえい」、同年宇部油化工業専用線から転入した2号機は「ひら」と称した。2号機は1953年に三岐鉄道へ譲渡された。1号機は1957年に雄別鉄道へ譲渡後、釧路開発埠頭に再譲渡されて使用された後、個人が保存していたが、東武鉄道に再々々譲渡される予定。
 
何十年もの間誰の目にも触れず倉庫で眠っていた蒸気機関車が外に出てくるだけでなく、動態保存として動き出すと思うと胸が熱くなりますね!

TwitterでC11-1の搬出の目撃が上がっております。

早く南栗橋車両基地下今市機関区にC11-1の姿を見たいですね。


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