京成高砂~江戸川駅区間連立交差整備/新規事業化へ構造形式検討


東京都は、京成本線京成高砂駅葛飾区)~江戸川駅江戸川区区間の線路を高架化する連続立体交差整備について、新規事業化に向けた検討状況を明らかにした。9月27日の定例都議会で西倉鉄也技監兼建設局長は、「事業範囲や構造形式などの検討を進めている」と報告。京成高砂駅付近の車両基地の扱いが課題だとし、「都営高砂団地の建て替えで創出された未利用地に車両基地を移転する案を検討中だ」と述べた。

 米川大二郎都議(都民ファーストの会)の一般質問に対する答弁。西倉技監は「連続立体交差事業は数多くの踏み切りを同時に除却し、地域の活性化や防災性向上に資する効果の高い事業だ」と期待される整備効果を説明した。

 京成高砂駅周辺は駅西側に河川が流れ、東側は京成本線、同金町線、北総鉄道北総線の3線が通っている。米川都議は「大規模な車庫の移転も必要で、事業実施の困難さは都内有数の場所」と指摘。京成高砂駅江戸川駅区間の西側では京成押上線青砥駅から四ツ木駅までの連立交差化が進み、「こちらの区間もいよいよとの思いで、地域の機運は盛り上がりつつある」と検討の加速化を求めた。

 米川都議は「駅前広場などの街づくりと一体で取り組むことが重要だ」と強調した。京成高砂駅周辺では、当初想定していた歩行者用広場の位置を交通広場とする検討が進んでいる。西倉技監は「駅前広場との連動で技術的支援を行っている。今後も関係機関と緊密に連携する」と答えた。


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