北海道新幹線高速化で貨物減便?地元からは慎重な声も 長万部町長らがJR貨物に懸念伝える


HBCニュース

北海道新幹線の高速化にともなって貨物列車の減便や廃止が取りざたされる中、慎重な声も上がっています。
新幹線の沿線自治体となる長万部町が、物流への配慮を求める考えを示しました。

JR北海道は、2030年度末の北海道新幹線の札幌延伸で、最高速度時速320キロ、青函トンネル区間でも260キロまで引き上げたい考えです。
そのため国土交通省は、青函区間でレールを共用する貨物列車の減便や廃止を検討しています。
こうした中、長万部町の木幡町長らがJR貨物本社を訪れ、貨物輸送を海上に転換して影響が出ないのかなど、懸念を伝えました。

「将来の鉄道貨物がどうなるのか。在来線を持っているわれわれの町はどうなっていくのか」(長万部町・木幡正志町長)

「本当に北海道のためになるのかということを正面から発言させていただいた」「譲れる範囲で譲りあって共存共栄を目指す」(JR貨物・玉木良和常務)

船での物流に切り替えるのか、貨物新幹線を導入するのか…国交省は再来年度にも一定の方向を示す方針で、道内でも本格的な議論が求められています。


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