MM線元町・中華街駅先に留置場 トンネル内に整備へ


 横浜高速鉄道がみなとみらい(MM)線元町・中華街駅横浜市中区)の終点側を延長し、地下式の車両留置場を整備することが26日、明らかになった。長さ約580メートルのトンネルを掘り、車両4編成を留め置く施設とする。相互直通運転を行っている東急電鉄車両基地を借りているが、借地契約が期限を迎え、代替場所を探していた。着工、完成時期とも未定。

 整備予定地は、元町・中華街駅から港の見える丘公園までの深さ20~50メートルの地下部分。地上の大部分は同公園の敷地だが、一部では住宅が建っており、横浜高速鉄道は今後、土地所有者との協議や詳細設計、施工計画などを進める。事業費は150億円規模を見込んでいる。

 同社は開業以来、東急東横線元住吉駅に隣接した車両基地の一部を借りて使用している。しかし、東急との借地契約が今年1月で終了。東急も車両基地が不足ぎみである事情などを踏まえ、自社線内での整備を決めた。

 同日の市会予算特別委員会で、市側が源波正保氏(公明)の質問に答えた。市都市整備局の佐藤正治・都市交通部長は「(新たな車両留置場は)運行トラブルからの回復やサービス向上に寄与する施設と聞いている」と説明。源波氏は「(中山、二俣川東戸塚、上大岡、根岸、元町・中華街駅といった主要な生活拠点を結ぶ)横浜環状鉄道の具体化に弾みがつくものと期待している」と述べた。