151・701・1051号引退のお知らせ


平成31年3月31日に他都市車両である151号・701号・1051号が引退することが決まりましたのでお知らせいたします。
 これらの車両は他都市から譲受した車両で、現在は営業には使用せずイベント車両として動態保存しておりました。しかし、動態保存の維持管理が困難になったため引退することとなりました。
 これまでの感謝を込め、引退イベントとして「さよなら運行」「さよなら撮影会」「さよならパレード運行」を行います。この機会に最後の雄姿をじっくりご覧ください。

引退イベントのお知らせ
 
①「さよなら運行」
  平成31年3月9・16・23日(土)に各1両ずつ実施します。
※「事前申込み制」とさせて頂きました。ご注意ください。
 
②「さよなら撮影会」【受付終了】
  平成31年3月30日(土)午前に実施します。
 
③「さよならパレード運行」
  平成31年3月30日(土)午後に実施します。
 

引退車両のご紹介

引退車両のご紹介
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150形(元箱根登山鉄道)の説明
【形  式】
150形
 
【車  号】
151号
 
【製造年月】
正14年9月
 
【製 造 所】
服部製作所
 
【主要諸元】
・自 重・・・・・15t
・定 員・・・・・80名(座席28名・立席52名)
・車体長・・・・・11,000mm
・車体幅・・・・・2,261mm
・車体高・・・・・3,713mm(Zパンタ折たたみ高さ)
 
【経歴・特徴】
大正14年王子電気軌道400形(高床式木造ボギー車)としてデビューし、昭和17年東京都電に引き継がれ、更に昭和27年に箱根登山鉄道小田原市内線へ譲渡された。
・同線が昭和31年に廃止された為、昭和32年2月に車両のボギー化を進めていた弊社が譲受し、現在に至る。
・天井が在来車と比較すると高い。 ・元の全長は11,800mmであったが、譲受時に当時の当社標準寸法であった11,000mmに短縮改造された。                                                    

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700形(元東京都交通局2018号)の説明
【形  式】
700形
 
【車  号】
701号
 
【製造年月】
昭和30年12月
 
【製 造 所】
 
【主要諸元】
・自 重・・・・・14.5t
・定 員・・・・・94名(座席28名・立席66名)
・車体長・・・・・11,700mm
・車体幅・・・・・2,153mm
・車体高・・・・・3,830mm(Zパンタ折たたみ高さ)
 
【経歴・特徴】
・昭和30年12月、東京都交通局唯一の狭軌線であった杉並線用2000形としてデビューする。その後、昭和38年の杉並線廃止に伴い、本線へ転属したが、路線縮小で余剰になった為に、昭和44年7月に弊社が600形と同じくワンマン化推進の為譲受し、現在に至る。
・車体長に対して車体幅が細い為、非常にスマートに見える。またドアの明かり窓・蛍光灯・大型方向幕・ドアエンジンの採用と、当時としては近代的な車体である。
・全てのドアが2枚引き戸式になっている。杉並線(軌間1,067mm)、都電本線(軌間1,372mm)、長崎(軌間1,435mm)と3つのゲージを走った珍しい車両である。
・黄色のカラーをまとった東京都交通局の車両としては、国内で数少ない現役車両である。
                                                   
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1050形(元仙台市交通局)の説明
【形  式】
1050形
 
【車  号】
1051号
 
【製造年月】
昭和27年7月
 
【製 造 所】
新潟鉄工所
 
【主要諸元】
・自 重・・・・・14t
・定 員・・・・・84名(座席28名・立席56名)
・車体長・・・・・11,400mm
・車体幅・・・・・2,174mm
・車体高・・・・・3,665mm(Zパンタ折たたみ高さ)
 
【経歴・特徴】
・昭和27年7月、仙台市初のボギー車80形(昭和29年に100形と改称)の2次車としてデビューする。
・仙台時代にワンマン化改造の折、両端ドアから前中ドアに改造した珍しい車両。全てのドアが引き戸式となっている。昭和51年3月末、仙台市交通局軌道線の全廃時に当社が譲受し、現在に至る。
・1050形の名称は、仙台市電になぞらえてセンダイ(1000番台)とし、昭和51年(50年代)運転開始にあたり1050番台としたものである。現役の旧仙台市交通局の車両としては国内唯一の車両。

引退車両の貸切について
 
平成31年2~3月は引退する151号・701号・1051号の貸切を承ることができません。
予めご了承ください。
 

各車両の引退後の取扱いについて

各車両の引退後の取扱いについて
 
今回引退する各車両については車体や部品等にアスベスト石綿)を使用している可能性があり、アスベストの使用が確認された場合、車両の譲渡、売却等が禁止されています。
アスベスト除去後であれば譲渡等も可能ですが「解体せずに除去作業のみの実施は不可能」と判断される可能性が高く、その場合は大変残念ながら解体となります。
各車両のどの部分にどれくらいアスベストが使用されているかという詳細な調査は今後実施しますが具体的な時期は未定です。
 
皆様の各車両に対する愛情は大変ありがたく、当社としてもなんとか保存できないか苦慮しているところですが、上記のような事情をご賢察頂きたく存じます。
 
なお、他の古い車両にもアスベストが使用されている可能性がありますが、アスベストが飛散して体内に吸収されたりすることはありませんのでご安心ください。
 
【ご参考サイト】


鉄道コム