リニアを切符不要に…全面「チケットレス」検討


JR東海は、2027年に品川(東京)-名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線について、切符が不要なチケットレス化を全面的に進める方向で検討に入りました。改札口の混雑緩和とコスト削減が狙いで、実現すれば国内の高速鉄道では初の事例となります。

チケットレスはインターネットで座席を予約し、交通系ICカードスマートフォンなどで乗車するシステム。神奈川、山梨、長野、岐阜の各県に設けるリニア中間駅には、切符売り場は原則設けない方向です。

金子慎社長が読売新聞などとのインタビューで明らかにしました。金子社長は、チケットレス化は「お客様にも我々にも良い形だ」と述べました。スマートフォンや携帯端末を通じて列車の遅れや乗り換えの案内も行えるといいます。

東海道新幹線では、既に利用者の4割がネット予約で乗車しています。

チケットレスの普及が進めば、切符売り場の人員や、他の代理店などへの販売代行手数料の支払いをそれぞれ削減できます。事前購入割引などの原資にもなります。


鉄道コム