海浜鉄道に快速列車 ひたちなか市延伸計画 観光シーズン増便


ひたちなか市第三セクターひたちなか海浜鉄道湊線(勝田-阿字ケ浦駅、14・3キロ)の国営ひたち海浜公園(同市馬渡)までの延伸計画について同市は30日、観光シーズンなどの多客期に「快速列車」を導入して運行便数を増やす考えを明らかにした。

延伸した場合に途中駅となる阿字ケ浦駅に列車の交換施設を造ることで、快速列車を可能にする。

現行ダイヤは各駅停車のみで1時間当たり1、2便で約40分間隔で運行。快速の設定は国営ひたち海浜公園が混雑するネモフィラの開花時期と国内最大の野外フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」開催時を想定し、1時間当たり最大3便で約20分間隔で運行する。各駅停車に比べて約6分の短縮になる見通し。快速の停車駅は、勝田▽金上▽那珂湊阿字ケ浦▽同公園西口付近の終点-を想定している。

また、延伸区間(約3・1キロ)の年間利用者数について、これまでの約95万人を約50万人と見直した。市は「有識者などのアドバイスを踏まえ、確実に見込まれる利用者数を推計した」と説明した。同日の定例会見で本間源基市長は「堅め(確実な)の数字になっている」と話した。(斉藤明成)


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