日暮里・舎人ライナー及び都電荒川線に新型車両を導入します


交通局では下記のとおり、「人にやさしい」を設計コンセプトに、日暮里・舎人ライナー及び都電荒川線に新型車両を導入します。

1.日暮里・舎人ライナー新型車両330形

(1)導入数

1編成(5両)

(2)特長

  • デザインは、シンボルカラーのグリーンとマゼンタを大胆に両端部に配置し、側面には縦縞のストライプを用いた新世代車両の新しさを表現しました。
  • 座席を全てロングシートとし、車内空間を広くして、混雑緩和を実現しました。また、荷棚を新たに設置し、吊り手も増設しました。
  • 紫外線/熱線吸収ガラスを採用しました。
  • 乗り降りをスムーズにするため、両開きドアを採用しました。
  • 車内照明、前照灯及び尾灯をLED式とし、更なる省エネ化と長寿命化を図りました。
  • 交通局や東京都の事業PRや告知など、お客様への案内情報の充実を図るため、車内に2画面の液晶画面モニタを導入しました。

(3)運行開始予定日

平成27年10月10日(土)
※当日の運行開始時間については、交通局公式Twitterアカウント(https://twitter.com/toeikotsu)にて配信予定です。

2.都電荒川線新型車両8900形

(1)導入数

2両(オレンジ)
今後、ブルー、ローズレッド、イエローの車両を平成28年度までにそれぞれ2両導入する予定です。

(2)特長

  • 直線を基調としたすっきりしたデザインとし、運転台脇の視界を広くすることで、安全性の向上を図りました。
  • 車内出入口付近の通路幅を拡大し、スムーズな車内移動を実現しました。
  • 縦手すりを車内各所へ設置しました。
  • 出入口付近の吊り手や降車押しボタンを増設しました。
  • 紫外線/熱線吸収ガラスを採用しました。
  • 親しみのある、都電荒川線のマスコットキャラクター「とあらん」をシート柄に採用しました。
  • 環境への配慮として、LED式車内照明、VVVF制御装置(※)を採用しました。
  • 交通局や東京都の事業PRや告知など、お客様への案内情報の充実を図るため、車内に2画面の液晶画面モニタを導入しました。
(※)VVVF制御装置
直流電流を交流電流に変換し、交流モーターで電車を走らせる制御装置。
直流モーターに比べて軽量小型で保守がしやすく、エネルギー効率も改善される。

(3)運行開始予定日

平成27年9月18日(金)
※当日の運行状況については、「都電運行情報サービス」(http://tobus.jp/tlsys/navi)でご確認ください。

【お問い合わせ先】

都営交通お客様センター:03-3816-5700(9時から20時まで 年中無休)
2015年9月8日 発行 第 5679号

東京都交通局日暮里・舎人ライナーの新型車両を1編成納入
朝夕ラッシュ時の混雑緩和に貢献

 三菱重工業は近く、東京都交通局日暮里・舎人ライナー向けの新交通システム車両を1編成(5両)納入します。大幅な軽量化とG-Fit※1を用いたロングシート配列により輸送力を向上させた新型車両で、朝夕ラッシュ時の混雑緩和に貢献します。営業運転開始は2015年10月の予定です。
 今回の新型車両「330形」は、シート配列をロングシート化して大幅な輸送量のアップをはかるとともに、オールダブルスキンアルミ構体を採用するなど既存車両に比べ1両当たり1.5トン近く軽量化を行いました。その結果、シート数は19席、満車輸送人員は97人※2(いずれも1編成当たり)増やすことに成功しています。この大幅な車両の軽量化は、省エネや部品の長寿命化によるライフサイクルコストの低減につながります。台車は、当社の最新型ボギー台車T-smover※3を採用しています。

 日暮里・舎人ライナーは東京都が運営する公共交通機関で、日暮里駅(東京都荒川区)から見沼代親水公園(東京都足立区)までの13駅(約10km)を結んでいます。2008年の開業以来、沿線の発展に伴い利用者が年々増加し、混雑を緩和する車両の登場が待たれていました。

 新交通システムは、ゴムタイヤを用いているため低振動・低騒音の沿線環境に優しいシステムです。当社は、東京都内では2010年に東京臨海新交通臨海線ゆりかもめ)向け新型車両を18編成(108両)受注(2014年1月から営業運転に投入)したほか、2011年には中国・マカオLRT向け新型車両を79編成(158両)受注するなど、新交通システムで世界に貢献しています。
※1 快適性を追求した次世代の通勤車両用シートです。
※2 既存車両300形の満車輸送人員は300形の公表車両重量から算出。
※3 軽量、高耐久性、低振動、低騒音、メンテナンスの容易性を備えた新型台車です。