包括連携協定を締結 会津若松市、福島県、JR東


協定書を交わした(左から)畠副知事、室井市長、坂井支社長
協定書を交わした(左から)畠副知事、室井市長、坂井支社長

会津若松市、県、JR東日本仙台支社は二十五日、会津地方の観光や地域振興に取り組むための包括連携協定を結んだ。同種の協定締結は県内で初めて。
 市が二〇一九年度に取り組むJR会津若松駅前再開発の基本構想の策定に向けて三者が協力し、駅周辺の機能向上の在り方などをまとめる。
 対象は駅前広場やバスロータリー、駅前公園など約三万二千七百平方メートル。バスロータリーでは二十日に高齢女性が路線バスにはねられ、死亡する事故が起きており、利用者の安全対策なども強化する方針。
 四月五日には駅内で旅行商品などを販売する「びゅうプラザ」隣に観光案内所を移す。案内から交通、宿泊の手配までを一体的に対応できる仕組みを整える。JR磐越西線では普通列車に指定席を設ける予定。時期は未定だが、需要調査などを経て乗客の利便性向上につなげる。
 路線検索や予約、決済などを一括でできるアプリケーションの制作なども検討している。
 二十五日、会津若松市会津若松ワシントンホテルで協定締結式を行い、室井照平市長、畠利行副知事、坂井究JR東日本執行役員仙台支社長が協定書を取り交わした。

【連携協定に伴う主な取り組み】
会津若松駅前広場や周辺道路などの整備推進
会津若松駅の交通結節点としての機能向上、会津地方の玄関口としての魅力づくり
◆安全でシームレスな(切れ目のない)交通ネットワーク構築の検討
会津若松駅での2次交通への接続向上
・利便性向上を目的としたアプリ制作を目指した地域交通事業者との連携強化
会津若松駅での観光案内の強化
・観光案内所と「びゅうプラザ」のワンフロア化
◆JR磐越西線只見線の活性化
磐越西線における指定席着席サービス導入の検討
・「のってたのしい列車」の活用による魅力ある旅の創出


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