えちぜん鉄道と福井鉄道、定着進む


えちぜん鉄道の鷲塚針原駅で出発を待つ福井鉄道の低床車両フクラム=2017年、福井県福井市
えちぜん鉄道鷲塚針原駅で出発を待つ福井鉄道の低床車両フクラム=2017年、福井県福井市

 えちぜん鉄道三国芦原線福井鉄道福武線の相互乗り入れについて両社は2月15日、実質3年目となる昨年4~12月末の9カ月間の利用者数は約12万人で、前年同期を約1万2千人上回ったと報告した。相互乗り入れの認知度が高まり、定着してきていることが要因とした。
 同日、福井県福井市フェニックス・プラザで開かれたえち鉄、福鉄それぞれの活性化連携協議会で公表した。
 全体の利用者数はえち鉄は約281万4千人で、約10万3千人増えた。通学定期は1・6%増の約91万5千人、通勤定期は4・5%増と好調で約55万8千人。回数券は3・1%増の30万2千人。普通切符なども5・8%伸び103万9千人。新駅の完成や昨秋に開催された福井国体・全国障害者スポーツ大会、高架化も利用増を支えたという。
 福鉄は約155万5千人で約3万8千人増。定期利用が約3万1千人増え約84万3千人。それ以外では約7千人増えた。パークアンドライド駐車場増設に向け、越前武生駅で一般有料駐車場の一部無料化を検討していることも説明した。
 両社とも各駅への積雪観測標設置、除雪車両の更新、計画的な運行計画といった昨年の大雪を踏まえた対策も報告した。


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