なお、E233系ではこのほかにも中央線快速電車用グリーン車116両(当初計画)の投入となっているほか、京葉線用209系500番台・ケヨ34編成置き換えで新造されるのではないかという憶測もあり、更に製造本数が増える見込みです。
仕様変化は行われる?
やはり気になる点は最後のカワ131編成の製造から年数が開いていることから、仕様変化がされるかどうかという点でしょう。
過去事例としては、E233系開発後に製造された中央線・総武線各駅停車向けに三鷹車両センターに増備されたE231系0番台ミツB80〜82編成・山手線6扉車置き換え用に製造された、同600番台付随車などの例があるように、次世代形式の仕様・部品を一部採用することが多く見られます。
特に同線にはE235系ベースの相鉄12000系の乗り入れが行われます。
相鉄乗り入れ機器の設置はもちろん、防犯カメラ設置や部品単位での最新水準化がされるものと思われます。
相鉄12000系も製造中
11000系の進化系である12000系は、東急直通用の20000系ほど車両仕様の変化が少ないという理由から、まだ量産されずにいました。
編成構成がE233系7000番台と同一のものとなっていることが確認されているほか、埼京線池袋以北の標準装備となるATACSの「ID-91」が目撃されていることから、少なくとも板橋駅電留線・またはそれ以北への直通という運行形態が濃厚となりました。
相鉄11000系の乗り入れ対応は結構大掛かり?
外見・中身ともにE233系の設計を取り入れている11000系も、今回新造される12000系とともにJR線に直通すると発表されています。
相鉄12000系がE233系7000番台の編成構成を意識したものとなっている一方で、11000系は編成構成だけでなく編成の向きも異なっています。
編成構成については今後庫内での組み替えで対応できたとしても、相鉄線には方向転換が出来る配線・設備はありません。
乗り入れ対応改造後、入線確認などのなんらかのタイミングでJR線大崎駅・品川駅・旧蛇窪信号場のデルタ線などで方向転換を行うものと予想されます。
一方で、相鉄ではE231系ベースの10000系が製造されており、11000系ではこちらに編成構成を合わせて製造されています。
こちらは乗り入れ予定がないことから対象外とはなるものの、保守の観点からは編成向きを揃えておいた方が便利です。
合わせると大所帯となる彼らの今後の動向に注目です。