富士急行が、世界文化遺産・富士山に近い山梨県の大月-河口湖間で運行する「トーマスランド号」の現行車両を来年2月に引退させる方針を固めたことが10日、分かった。子どもに人気のキャラクター「きかんしゃトーマス」を外観と車内に装飾し、鉄道ファンからも親しまれていたが、老朽化して部品の確保も難しくなったのが理由。
富士急は新たなトーマスランド号の運行を今月21日に始め、現行車両が引退するまで新旧両方の列車を走らせる。現行車両は引退後に、下吉田駅(山梨県富士吉田市)で保存する方針だ。現行車両「5000形」は富士急が発注して新造し、1975年に登場した。(共同)