<山手線>新型車両の中づり広告、一転存続に


JR東日本は13日、11月末から13年ぶりに導入される山手線の新型車両「E235系」で、紙製の中づり広告を廃止するとしていた方針を撤回すると発表した。廃止後は液晶画面に広告映像を流して代替する予定だったが、広告主や利用者から異論が寄せられたため、中づりと画面を併用する方式に転換することにした。

【写真】中づり広告がない山手線車内

 同社によると、E235系では車内が広く感じられるよう、窓上の紙広告のスペースなどに液晶画面を現在の3.5倍となる28面設置し、中づり広告もなくす方向だった。

 ところが、廃止方針が明らかになると、広告主から「山手線だけ映像用の別広告を作るのは手間がかかる」という異論が出た。利用者からも「すぐに画面が変わる液晶画面より、見やすく、安心感がある」などと中づり存続を求める声が寄せられた。

 このため同社は液晶画面と中づり広告を併用することにし、広告をつるす部品を新たに設置した。山手線の中づり広告は同社の車内広告の中で最も効果が高いとされ、料金は各車両に1枚ずつ2~3日掲載する場合で、180万円という。

 同社は11月30日からE235系を1編成導入し、将来的には現在のE231系を全てE235系に置き換えることにしている。【本多健】

11月30日に出発式やるのでしょうか、山手線を代表する車両となるであろうことですから、そういったことやってほしいと思いました。E235の関連で近郊型の車両も登場するのか楽しみです。