7月1日ツール・ド・フランス結果

 
【ツール速報】第3ステージはゲランズがスプリントでサガンを下して区間優勝!
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第100回ツール・ド・フランスは、7月1日にアジャクシオからカルビまでの145.5kmで第3ステージを競い、オーストラリアのサイモン・ゲランズ(オリカ・グリーンエッジ)が、集団ゴールスプリントでペーテル・サガンキャノンデール)を打ち負かし、オリカ・グリーンエッジに初のツール区間優勝をもたらした。3位はホセホアキンロハス(モビスターチーム)だった。マイヨ・ジョーヌはベルギーのヤン・バークランツ(レディオシャック・レオパード)が守った。
 
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コルシカ島で最後の区間となる第3ステージは、198選手がスタート。ゴール後、本土に移動しなければならないため、距離は145.5kmと短かったが、アルデンヌクラシックのような起伏の多い区間だった。0km地点でオランダのリューウェ・ウェストラ(バカンソレイユ・DCM)がアタックし、セバスティアン・ミナール(AG2R・ラモンディアル)、シリル・ゴチエ(ヨーロッパカー)、サイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ)、アレクシス・ビュイエールモズ(ソジャスン)が合流して5人の逃げグループになった。10km地点でカザフスタンアンドレイ・カーシェチキン(アスタナ)が自転車を降り、今年最初のリタイア選手になった。5人は17km地点で集団に4分25秒差を付けたが、タイム差はそれ以上開くことはなかった。

 
この日最後の山岳ポイントだったカテゴリー2のマルソリーノ峠が目前に迫った残り21.5km地点で、先頭の5人からクラークがアタックし、ミナールが合流。集団とのタイム差は1分を切っていた。マルソリーノ峠の上り坂がスタートすると、集団からはピュアなスプリンターたちが脱落していった。山頂まで1.5km地点で、マイヨ・アポワを着たピエール・ロラン(ヨーロッパカー)が集団から飛び出し、逃げていたクラークを追い越すと先頭で残り13.5kmの山頂を通過。山岳ポイントを5ポイント獲得した。ロランはそのまま独走でゴールを目指したが、追ってきたミケル・ニエベ(エウスカルテル・エウスカディ)、ラルスペテル・ノルドハウ(ベルキン)、シルバン・シャバネル(オメガファルマ・クイックステップ)が合流し、先頭は4人になった。しかし、彼らは結局逃げきれず、ゴールまで残り3kmで集団に吸収されてしまった。

 
残り2kmでトム・ドゥムラン(アルゴスシマノ)が先行してロングアタックを試みたが成功せず、最後はダリル・インペイ(オリカ・グリーンエッジ)に牽引されたゲランズが残り200メートルで先頭に飛び出し、サガンの追い上げをかわしてトップでゴールラインを通過した。初日に落車した影響がまだ残っているサガンは、2日連続で区間2位に終わったが、この日ポイント賞でトップに立ち、マイヨ・ベールを獲得している。

 
2008年につづいて2度目のツール区間優勝が、昨年誕生した母国のチームにとって初めてのツール区間優勝になったゲランズは「今日は自分自身を含めた大勢の人たちをちょっとびっくりさせたと思う。前の集団にはそんなにたくさんのスプリンターが残っていないと知っていた。サガンはしばしば上りのスペシャリストたちと一緒に上ることができて、スプリントのスペシャリストたちとスプリントできる男だ。だから今日みたいなスプリントのゴールで、彼のように上等な選手を打ち負かすことができて本当に感動しているよ」と、喜びを語っている。

 
ツールはコルシカ島を後にして本土へと渡り、7月2日はニースで25kmのチームタイムトライアル区間の第4ステージを行う。初日の落車で負傷している選手には、正念場の一日となるだろう。
 
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■第3ステージ結果[7月1日/アジャクシオ~カルビ/145.5km]

 
1 サイモン・ゲランズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)3時間41分24秒

 
2 ペーテル・サガンキャノンデールスロバキア

 
3 ホセホアキンロハス(モビスターチーム/スペイン)

 
4 ミハウ・クウィアートコウスキー(オメガファルマ・クイックステップポーランド

 
5 フィリップ・ジルベール(BMC/ベルギー)

 
6 フアンアントニオ・フレチャ(バカンソレイユ・DCM/スペイン)

 
7 フランチェスコ・ガバッツィ(アスタナ/イタリア)

 
8 マキシム・ブエ(AG2R・ラモンディアル/フランス)

 
9 ジュリアン・シモン(ソジャスン/フランス)

 
10 ゴルカ・イサギレ(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン)

 
92 新城幸也(ヨーロッパカー/日本)+2分29秒

 
■第3ステージまでの総合成績

 
1 ヤン・バークランツ(レディオシャック・レオパード/ベルギー)12時間21分27秒

 
2 ジュリアン・シモン(ソジャスン/フランス)+1秒

 
3 サイモン・ゲランズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)+1秒

 
4 ミハウ・クウィアートコウスキー(オメガファルマ・クイックステップポーランド)+1秒

 
5 エドワルド・ボアソンハーゲン(スカイ/ノルウエー)+1秒

 
6 ダリル・インペイ(オリカ・グリーンエッジ/南アフリカ)+1秒

 
7 デービッド・ミラー(ガーミン・シャープ/英国)+1秒

 
8 セルゲイ・ラグチン(バカンソレイユ・DCM/ウズベキスタン)+1秒

 
9 カデル・エヴァンス(BMC/オーストラリア)+1秒

 
10 ロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル/フランス)

 
74 新城幸也(ヨーロッパカー/日本)+2分30秒

 
[各賞]

 
■ポイント賞:ペーテル・サガンキャノンデールスロバキア

 
■山岳賞:ピエール・ロラン(ヨーロッパカー/フランス)

 
■新人賞:ミハウ・クウィアートコウスキー(オメガファルマ・クイックステップポーランド

 
■チーム成績:レディオシャック・レオパード(ルクセンブルク

 
新城選手は前回と後退してしまいました。この起伏の激しいコースは苦手なんでしょうか。