神奈川東部方面線の建設債券、環境省「グリーンボンド」初モデルとして発行


鉄道建設・運輸施設整備支援機構は2017年11月9日(木)、環境省の「平成29年度 グリーンボンド発行モデル創出事業に係るモデル発行事例」に選定された同機構の第109回債が、グリーンボンドガイドラインに適合する旨の通知を受け、11月13日(月)の週後半にもグリーンボンドとして発行すると公表しました。

環境省からグリーンボンドの適合性を認められた債券は、鉄道・運輸機構が神奈川東部方面線の建設費に充当するために発行する200億円の債券です。

「グリーンボンド」は、環境問題対策の資金を調達するために発行する債券です。環境省では、「グリーンボンド」の国内普及を目的として、2017年3月に国内向けのガイドラインを策定、7月から8月にかけてモデル事例の募集を行っていました。この募集の結果、10月に鉄道・運輸機構の事例1件を選定、ガイドラインへの適合性を審査し、今回、モデルとしての認定に至りました。環境省ガイドラインに準拠した初のグリーンボンドとなります。

なお、環境省はモデル事例への認定理由について、神奈川東部方面線によって期待される環境改善効果として、バスや自動車から鉄道路線に旅客が転移し、二酸化炭素の排出削減効果があることが、政府の「地球温暖化対策計画」の文脈にも一致しており、一定の蓋然性が認められる点などを挙げています。

画像:神奈川東部方面線 西谷駅付近の工事の様子
神奈川東部方面線 西谷駅付近の工事の様子
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