ツール・ド・フランス 2017で英国のフルームが4度目の総合優勝


photo : Luca Bettini/BettiniPhoto©2017


第104回ツール・ド・フランスUCIワールドツアー)は、7月23日にモンジュロンからパリ・シャンゼリゼまでの103kmで最終ステージを競い、英国のクリストファー・フルーム(チームスカイ)が、2013、2015、2016年につづいて4度目の総合優勝を果たした。

総合2位はコロンビアのリゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック)、総合3位は地元フランスのロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル)だった。

シャンゼリゼ大通りで集団ゴールスプリントを競った最終ステージは、オランダのディラン・フルーネウェーヘン(チームロットNL・ユンボ)が、ドイツのアンドレ・グライペル(ロット・スーダル)、ノルウエーのエドワルド・ボアッソンハーゲン(チームディメンションデータ)を打ち負かし、ツールで区間初優勝した。

今年35歳のグライペルは2011年から毎年ツールで区間優勝していたが、今年は1勝も上げることができなかった。



■4度目の総合優勝を果たしたフルームのコメント

「ただただ素晴らしい気分だ。シャンゼリゼは決して失望させない。その瞬間を考えて3週間を過ごすと、そこには魔法があるんだ。それはご褒美さ。数カ月間レースをした後で、妻と息子に再会するのは素晴らしい。ツールの勝利は、それぞれがとても唯一無二だ。すべての僕の勝利は、その道程のためにとても特別だ。

今回は最も僅差で、より過酷な闘いをしたと記憶されるだろう。(ツールで5勝している)ジャック・アンクティル、エディ・メルクスベルナール・イノー、ミゲル・インドゥラインと同様に扱われるのは大変な名誉だ。来年記録に挑戦するのは光栄だよ」


 
 

 




 
 
■第21ステージ結果[7月23日/モンジュロン〜パリ・シャンゼリゼ/103km]

1 ディラン・フルーネウェーヘン(チームロットNL・ユンボ/オランダ)2時間25分39秒
アンドレ・グライペル(ロット・スーダル/ドイツ)
エドワルド・ボアッソンハーゲン(チームディメンションデータ/ノルウェー
4 ナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)
5 アレクサンダー・クリストフ(チームカチューシャ・アルペシン/ノルウエー)
6 ボルト・ボジッチ(バーレーンメリダスロベニア
ダヴィデ・チモライ(FDJ/イタリア)
8 ピエールリュック・ペリション(チームフォルテュネオ・オスカロ/フランス)
9 リュディゲル・ゼーリッヒ(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)
10 ダニエーレ・ベンナーティ(モビスターチーム/イタリア)
28 新城幸也バーレーンメリダ/日本)

[第104回ツール・ド・フランス 個人総合最終成績(マイヨ・ジョーヌ)]
1 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)86時間20分55秒
2 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック/コロンビア)+54秒
3 ロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル/フランス)+2分20秒
4 ミケル・ランダ(チームスカイ/スペイン)+2分21秒
5 ファビオ・アルー(アスタナプロチーム/イタリア)+3分05秒
ダニエル・マーティンクイックステップフロアーズ/アイルランド)+4分42秒
7 サイモン・イエーツ(オリカ・スコット/英国)+6分14秒
8 ルイ・メインティス(UAE・チームエミレーツ南アフリカ)+8分20秒
アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)+8分49秒
10 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)+9分25秒
12 ナイロ・キンタナ(モビスターチーム/コロンビア)+15分28秒
109 新城幸也バーレーンメリダ/日本)+3時間18分16秒
[各賞]
■ポイント賞(マイヨ・ベール):マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)
■山岳賞(マイヨ・アポワ):ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)
■新人賞(マイヨ・ブラン):サイモン・イエーツ(オリカ・スコット/英国)
■チーム成績:チームスカイ(英国)
■スーパー敢闘賞:ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)
(http://www.letour.fr/le-tour/2017/us/)