「日5がなくなったら月曜仕事いけない」 日曜夕方アニメ枠“日5”終了に悲しみの声続出中


 10月期の秋アニメも続々と最終回を迎え、テレビ番組全体が改変期を迎える年末。アニメファンにとって衝撃的なニュースが舞い込んできた。なんとTBS系、毎日放送MBS)系の定番アニメ枠“日5”がなくなってしまうというのだ。この知らせに「これから何を支えに日曜日の夕方過ごせばいいんだ……」「日5がなくなったら月曜仕事いけない」「いい作品たくさん生み出してきた日5がついになくなっちゃうのか……」と悲しみの声が続々と上がっている。


 MBSが誇る(誇っていたはずの)アニメ枠“日5”は、2008年に誕生。16年で約9年の歴史に幕を閉じることになった。17年4月からは現在土曜日の朝7時から放送されているアニメ枠と“日5”を合体させた1時間のアニメ枠「アニサタ」が土曜日の早朝に編成されるとのこと。


 もともと“日5”は、土曜夕方6時から放送されていたアニメ枠が他番組の放送時間拡大にともなって移動してきたもの。“土6”はファミリー向けアニメの放送から始まり、90年代後半からは、『平成ウルトラマン』シリーズや『ゾイド-ZOIDS-』などを放送し、人気を獲得。


 さらに02年には『機動戦士ガンダムSEED』が放送され大ヒット。この作品以降「アニメの月9」なんて呼ばれることもあったようだ。その後も『鋼の錬金術師』、『BLOOD+』などを話題作を立て続けに放送したが、『機動戦士ガンダム00』を最後に、08年4月から“日5”に移動という運びになった。そのため、ある程度以上の年齢の人には夕方アニメといえば、“土6”のイメージがいまだに大きい人もいるようで「そこそこ年月立つけど、ゾイドウルトラマンのイメージでかすぎて夕方アニメは土6な感じ」「いまだに夕方アニメといえば土曜日」という声も。


 しかし、“日5”枠に移動した後も『コードギアス反逆のルルーシュR2』や『青の祓魔師』などヒット作を多数放送。『七つの大罪』や『アルスラーン戦記』、『僕のヒーローアカデミア』など少年漫画原作の作品も多数放送され、現在は最も新しい『ガンダム』シリーズの2期である『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が放送中だ。


 長年休日の夕方の定番として私たちを楽しませてくれた“日5”枠がなくなってしまうことを悲しむ声はもちろん多い。特にそれが顕著なのが地方の視聴者たち。「日5奪われたら地方民は朝しかアニメ流れないじゃないですか」「ただでさえ少ないアニメ枠、しかもよりによって日5が潰れた……もう駄目だ……」「日5アニメ枠なくなるとか地方に死ねとおっしゃるか」とその悲しみはひとしおのようだ。


 また、毎日放送系では06年10月以降木曜深夜にアニメ枠を設立。12年からは「アニメイズム」の枠名も付けられ、毎期2作品が放送されている。『黒執事』や『デュラララ!!』などに加え、11年には『魔法少女まどか☆マギカ』も放送され、社会現象にもなった。しかし最近は以前のような大ヒット作に恵まれず、「アニメイズム枠外さないけど以前ほどの勢いなくなってきた気がする」「まどマギ以降でかいヒット作ないなぁ……」と、“日5消滅”ショックで「アニメイズム」のことまで心配する声もあがっているようだ。


 しかし、これまで社会現象となるような名作を数多く生み出してきた毎日放送系のアニメ枠。この思い切った改編をきっかけに、以前のような勢いと良作を生み出してくれることに期待しよう。

日5枠がなくなってしまうのは残念ですね。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が最後となるそうです。後釜の『僕のヒーローアカデミア』TVアニメ新シリーズ第2期が2017年4月より読売テレビ日本テレビ系 毎週土曜夕方5:30放送に移るそうなので。アニメイズムがどうなっていくか楽しみです。