日本のハイブリッド車両、ドイツの鉄道技術見本市で紹介


日本海観光列車」としても走行

 JR東日本グループの鉄道車両メーカー、総合車両製作所(J-TREC)は2016年9月8日(木)、ドイツのベルリンで9月20日(火)から23日(金)に開催される国際鉄道技術見本市「InnoTrans 2016」に出展すると発表しました。
「InnoTrans」は1996(平成8)年から2年に1回開催されている世界最大規模の国際鉄道技術見本市で、車両やその部品、保線、土木、情報など、最新の鉄道技術が出展されます。
http://trafficnews.jp/assets/2016/09/160912_J-TREC_01.jpg 上がHB-E210系、下が「リゾートしらかみ」の「ブナ」編成(画像出典:総合車両製作所)。
 今回、J-TRECは「Sustina HYBRID」に代表される同社のハイブリッド技術を中心に、その製品などを紹介するとのこと。ディーゼル発電機と蓄電池という2種類の動力源を備え、環境に優しいハイブリッド車両は、2007(平成19)年にJ-TRECが世界初の営業用車両を製造。現時点で、同社が製造した31両の営業用ハイブリッド車両がJR東日本線を走っています。
 また、「Sustina HYBRID」はJ-TRECのステンレス製ハイブリッド車両のブランド名で、その第1弾として2015年5月にHB-E210系が登場。宮城県の仙台と石巻方面とを結ぶ仙石東北ラインで営業を開始し、2016年5月には優れた鉄道車両に贈られる鉄道友の会の「ローレル賞」を受賞しました。今年7月には、秋田県青森県日本海側を走る五能線観光列車リゾートしらかみ」にも、新たにHB-E300系という「Sustina HYBRID」の車両が導入されています(「ブナ(木辺に無)」編成)。
【了】

日本の最新の技術を売り込むためにもこういった展示会に参加する企業が後を絶ちませんね。日本技術が世界のいたるところで使われれば世界でやっていけると思うのに。これからの発展が楽しみです。


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