別府が敢闘賞獲得! ブエルタ第18ステージはニールセンが区間初優勝



第71回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、9月8日にレケナからガンディアまでの200.6kmで第18ステージを競い、デンマークのマグヌスコルト・ニールセン(オリカ・バイクエクスチェンジ)が集団ゴールスプリントを制してグランツール区間初優勝を果たした。

この日はスタートしてたった6kmでアタックし、ゴール手前10kmまで逃げ続けた別府史之(トレック・セガフレード)が敢闘賞を受賞し、表彰台に上がった。別府は2009年のツール・ド・フランス第21ステージでも敢闘賞を獲得していて、グランツールで2度目の敢闘賞に輝いた。

ブエルタの敢闘賞は、主催者の審査員がその日のステージでこの賞に値すると思った選手を3人選び、その中からTV視聴者の投票によって受賞者が決定する仕組みだ。ツール・ド・フランスと同じように、受賞者は翌日のステージで赤いゼッケンを付けることができる。

リーダージャージのマイヨ・ロホは、コロンビアのナイロ・キンタナ(モビスター)が守った。
 




 
第18ステージは161選手が出走。気温33度Cと暑い一日だった。スタートからアタックが続いた後、6km地点で別府がカンタン・ジョレギ(AG2R・ラモンディアル)、ピエール・ロラン(キャノンデール・ドラパック)、マッティア・カッタネオ(ランプレ・メリダ)と一緒に集団から逃げ出し、2km先でルイス・ブルバーク(ロット・ソウダル)が合流した。

5人の逃げは40km地点で5分差を付け、集団はジャイアント・アルペシンとボーラ・アルゴン18がコントロールを始めた。69.8km地点のカテゴリー2の峠は、別府が先頭で通過。下りでタイム差はさらに開き、86km地点では7分近くになった。

しかし、その後エティックス・クイックステップも集団の先頭で仕事を開始し、タイム差は次第に縮まり、ゴールまで残り35kmでは2分になっていた。先頭グループでは残り32kmでカッタネオが脱落した。

逃げはゴールまで残り10kmで集団に吸収されたが、その前に別府が敢闘賞を獲得したことが発表された。

集団ゴールスプリントはフラム・ルージュからジャイアント・アルペシンが列車を組んでニキアス・アールント(ジャイアント・アルペシン)を牽引したが、その後方からスパートした23歳のニールセンが圧勝し、オリカ・バイクエクスチェンジに今大会で区間3勝目をもたらした。

「本当にファンタスティックだ。大きな夢が実現したよ。現時点での我々の最大の目標は総合成績で、チャベスとイェーツを守ることだ。だが、時として僕たちにも勝利のチャンスが与えられる。第12ステージではククレールに同じことがあり、今日は僕の番で、本当に素晴らしいよ」と、ニールセンは初優勝の喜びを語っている。
 

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今年のブエルタもいよいよ大詰めで、残り3ステージになった。9月9日はシャビアからカルプまでの37kmで個人タイムトライアルが行われる。総合首位のキンタナと総合2位のクリストファー・フルーム(チームスカイ)のタイム差は3分37秒あるので、逆転の可能性は非常に低いが、フルームがどこまでタイム差を詰められるのか注目したい。

 
■第18ステージ結果[9月8日/レケナ~ガンディア/200.6km]

1 マグヌスコルト・ニールセン(オリカ・バイクエクスチェンジ/デンマーク)4時間54分31秒
2 ニキアス・アールント(ジャイアント・アルペシン/ドイツ)
3 ジャンピエール・ドリュケール(BMC/ルクセンブルク
ダニエーレ・ベンナーティ(ティンコフ/イタリア)
5 ヨーナス・バンゲネクテン(IAM/ベルギー)
6 キエル・レイネン(トレック・セガフレード/米国)
7 ミヒャエル・シュワルツマン(ボーラ・アルゴン18/ドイツ)
8 ジャンニ・ミールスマン(エティックス・クイックステップ/ベルギー)
クリスティアン・ズバラリ(ディメンションデータ/イタリア)
10 ロレンゾ・マンザン(FDJ/フランス)
20 新城幸也(ランプレ・メリダ/日本)
140 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+4分04秒
■第18ステージまでの総合成績
1 ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)74時間30分03秒
2 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+3分37秒
エステバン・チャベス(オリカ・バイクエクスチェンジ/コロンビア)+3分57秒
アルベルト・コンタドール(ティンコフ/スペイン)+4分02秒
5 サイモン・イエーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ/英国)+6分03秒
6 アンドリュー・タランスキー(キャノンデール・ドラパック/米国)+7分34秒
サムエル・サンチェス(BMC/スペイン)+8分12秒
ダビデ・フォルモロ(キャノンデール・ドラパック/イタリア)+8分13秒
9 ミケーレ・スカルポーニ(アスタナ/イタリア)+8分28秒
10 ダビド・デラクルス(エティックス・クイックステップ/スペイン)+8分52秒
109 新城幸也(ランプレ・メリダ/日本)+3時間07分12秒
120 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+3時間26分16秒
[各賞]
■マイヨ・ベルデ:アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)
■マイヨ・デ・ルナレス:ケニー・エリソンド(FDJ/フランス)
マイヨ・ブランコ:ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)
(第19ステージはクリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)が着用)
■チーム成績:BMCレーシングチーム(米国)
■敢闘賞:別府史之(トレック・セガフレード/日本)
*マイヨ・ロホ(個人総合リーダージャージ)...真紅/マイヨ・ベルデ(ポイント賞ジャージ)...緑/マイヨ・デ・ルナレス(山岳賞ジャージ)...白地に青い水玉/マイヨ・ブランコ(コンビネーション賞)...白(※ブエルタには新人賞の設定はない)
(http://www.lavuelta.com/)

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