新型自動列車停止装置 (D- ATS- P)の全線設置が完了


小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:山木 利満)では、2012年より小田急 に設置を進めていた新型自動列車停止装置(D-ATS-P※)の小田急全線への設置が完了し、 2015年9月12日(土)初電より全線で運用を開始します。これにより、列車速度を連続的 かつ細かく速度制御することが可能となり、列車運行の安全性が更に向上します。当社では、お客さま に安心、便利、快適に小田急線をご利用いただくため、今後も安全対策を積極的に進めてまいります。

※D-ATS-P(Digital Automatic Train Stop Pattern の略)


★新型自動列車停止装置設置の経緯

現行のATSは1969年から全線、全列車で運用しておりますが、2002年より新型自動列車 停止装置の検討を進めてまいりました。また、2006年には国土交通省が定める「鉄道に関する 技術上の基準を定める省令」等で一部改正があり、「線路条件に応じた速度制限用ATSの設置」 等の新たな基準が義務付けられましたが、小田急では、省令において求められる急曲線箇所に対する制限速度超過防止用ATSの設置などの対策を2006年に完了しております。今回、 全線への設置が完了する新型自動列車停止装置は、当社の自主的な安全対策として、上記の急曲線以外の曲線60箇所の速度制御にも対応しており、列車運行の更なる安全につながるものです。


★新型自動列車停止装置の特徴

多くの情報を伝える事が可能なデジタル技術を使用し、レールからの信号現示情報と地上子から の距離情報を列車に発信し、連続的なやりとりを行うことにより、細かい速度制御を行います。

1. 号現に対的に細い速制御で規定速度で列を減または止さます。

2.急曲線、分岐、終端駅、区間最高速度などの線路条件に応じた速度制御が可能です。

3.踏切内やホームでトラブル※などが発生した際に、接近する列車のブレーキを自動的に 作動させるなど、異常時に対する新たな安全機能も有しています。

※動作には一定の条件があります


新型自動列車停止装置(D-ATS-P)の概要は、次のとおりです。


1.使用 開始 2015年9月12日(土)初電より

日程は変更となる場合があります


2.運用開始区間 小田急小田原線 新宿駅新百合ヶ丘駅 20.9km


既に運用開始している区間


線名
距離
運用開始時期
61.6km※
2014年12月
27.4km
2013年  5月
10.6km
2012年  3月

運用区間の距離(一部)については設備上の距離のため、営業キロとは異なります


3.投資総額 約280億円

2004年度からの投資額の合計であり、車両・地上設備などを含みます 4.従来のATSと新型自動列車停止装置(D-ATS-P)のイメージ


 



 


 


新型自動列車停止装置 (D- ATS- P)の設置がいよいよ完了し使われる訳ですが設置に時間を費やし、老朽化も置き換えや全電車の設置等いろいろと問題があった中での設置工事でしたね。そして来年のダイヤ改正が気になるところですが、こちらの方はまだ地下複々線が工事完了していないから多分は小田急東京メトロ千代田線~常磐緩行線の試運転ダイヤが組み込まれるのかそちらに注目しています。